船の科学館(1)

「船の科学館に「青函ワールド」という、昭和30年頃の青森駅周辺を再現したテーマパークができ、内容がすばらしい」という話を友人からきいたので、見に行ってみることにしました。

モノレール「ゆりかもめ」で10時半に「船の科学館」駅に着きました。

科学館の本館は、巨大な船の形をしています。

煙突部分は灯台として利用されています。

この文字、日本船舶振興会の笹川良一会長が書いたものなんですって。

「孝子(こうし)の像」

「笹川会長が母を背負い七五八段の石段を登っての御宮参り」をあらわしたものだそうです。

どうして笹川氏ばかりなんだろう?と思ったら、船の科学館の運営をしているのが、日本海事科学振興財団(元・日本船舶振興会)だから

笹川氏はもう亡くなりましたが、
博物館が栄える限り、この人の名前は忘れられることはないでしょう。。。

(私も博物館、作ろうかな〜?(笑))

【二式大挺】

二式大挺の正式名称は、二式大型飛行挺といいます。

昭和17年に海軍に制式採用され、偵察、哨戒、輸送に使われたこの飛行機、
昭和53年まではアメリカで保管されていたのですが、
廃棄されることに決まり、
もったいないから、と当時の日本船舶振興会会長の笹川良一氏が引き取って、
ここに展示することにしたそうです。

第一印象は「でかい!」
全長28.1m、全幅38.0m、全高9.2m。
当時の戦闘機と比べると縦横とも倍以上の大きさです。
エンジンも4発です。

図鑑ではずんぐりむっくりした印象を受けましたが、
下から見ると、不格好な形ではありません。
水上飛行機の制作を得意とした川西製の二式大挺は、
同時期の飛行挺の中では最高級の性能(最高速453.2キロ、航続距離7152キロ)だったそうです。

飛行挺は、「海に関係がある」ということで、ここに展示されたのでしょうが、他では見たことがありません。
おそらく、
日本国内で、唯一の機体ではないでしょうか?

羊蹄丸・青函ワールドとの共通券(1000円)を買い、入館しました。

まず、本館。

本館には5年くらい前に一度来たことがあります。
おおまかな感想はその時と同じ「特筆すべきものは無い」。
くだらない博物館だという意味ではなく、
私の興味のある分野ではない、ということです。

ただし、今回は少し、ツッコミの入れられる所がありました。
5年のうちに、守備範囲が少し広くなったということでしょうか?

【しんかい】

深海探査船「しんかい2000」(1981〜)の模型や、撮影された画像の展示がありました。

しんかい2000の展示を見るのは初めて。
性能的に、6500の陰に埋もれてしまったんでしょうか?
ちなみに、船の科学館では、6500の方はパネル展示のみでした。

現在、有人探査船では、世界最先端のレベルの「しんかい6500」は、船の科学館の近くの「日本科学技術未来館」に展示されています。

つくばエキスポセンターにも、しんかい6500の実物大模型がありました。横浜の子供科学館にもあったような気がする・・・ということは、この機種の模型、展示用にかなりたくさん作られたようです。

3人乗り。中に入ってみたら、狭かったです。

私が子供の頃(1970年代)、活躍していた初代の深海探査船「しんかい」は、現在、広島県呉市の海上保安大学校にあるそうです。写真がありましたが、サビサビ・・・。

【戦艦大和】

戦艦大和の1/50スケールの模型がありました。
戦艦大和の甲板は全部、鋼鉄製かと思ったら、一部が板張りだったんですね。

戦艦大和・進水記念の風鎮(掛け軸の錘)(昭和15年)、戦艦武蔵・進水式の入場章と竣工記念の香盆が展示されていました。
この2艦の建造は極秘のうちに行われた筈なので、このような物件は希少品です。

【軍艦の絵葉書】

現在のような写真葉書ではなく、ほとんどイラストです。
戦艦から掃海艇まで多数展示されていました。

大正3年 戦艦扶桑・改装記念
大正14年 空母赤城
大正8年 戦艦長門・進水記念
大正6年 戦艦日向
あたりはともかく、

昭和10年 空母蒼龍
昭和12年 空母飛龍
昭和14年 空母瑞鶴、翔鶴
等は微妙な時期です。

これ以後は戦時下で、軍艦ネタの葉書も作りにくくなったのではないでしょうか?
戦艦大和、武蔵の葉書はありませんでした。着工から進水まで極秘のうちに行われた艦ですから、そもそも葉書自体が存在しないのでしょう。

【和船のコーナー】

1フロアまるまる和船の展示で力が入っていました。

江戸期に使われた弁財船はいわゆる帆掛け船で、風に逆らって走ることはできない、と思われがちですが、実は、逆風帆走できるそうです。
ただし、効率はヨットに比べると悪いらしいですが。

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