復元されたロケット戦闘機・秋水
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残念だったのは、コックピットを上から覗きこめなかったこと。零戦では、ハシゴが操縦席の脇までかけられているのだから、この点、何とかして欲しかった。

後日、この点に関して、岡野さんから手紙をいただきました。

秋水の風防は横開きであり、座席に座ろうとした人が頭を風防にぶつけて怪我をしたので、以後ステップは取り外しました。

とのことでした。
機体斜め後ろから。

噴射口、引き込み式の尾輪周辺。

エンジン音も聴いてみたい(とてもうるさかったらしい)が、エンジンは残念なことに再現されていない。

岡野さんからの手紙;

エンジン(KR-10)は復元中で、近く機体横に並べて展示の予定です。

エンジンが完成したら、また、見に行きたいです!

機体後方から。

秋水の脇に、瀬戸物の瓶が展示されていた。これは、秋水の燃料である80%過酸化水素を入れる瓶だ。過酸化水素は鉄やアルミを腐食させるため、機体に入っている燃料タンクの内側は錫張りになっている。でも、金属不足の戦時中、錫も足りないので、貯蔵容器の制作には、有田、瀬戸、常滑、信楽、清水(きよみず)等、日本中の陶磁器制作所がかり出された。

面白い話だと思ったが、肝心の過酸化水素やヒドラジンは不足していなかったのか? ヒドラジン(NH2NH2)はどうだか知らないが、過酸化水素は水の電気分解で作れるので、海外からの原油の運搬が止まっても、困らない筈だ。しかし、空襲で、工業生産が滅茶苦茶になっている状態で、はたして十分量が生産できる状態だったのだろうか?

復元機のカラーリングは岡野さん曰く「雨蛙の色」こと淡緑色。秋水の量産型は、緑色だったのは間違いないのだが、零戦と同じ濃緑色だった可能性もある。が、今回の復元の際は、「日本航空機大図鑑」の色を参考にしました、とのことだ。

ちなみに、年配の男性が乗っていた秋水の試験機のカラーリングはオレンジだったそうだ。この色に関しても、名古屋空港航空宇宙館にあった模型と、三菱重工の史料室のケースの中の模型(写真参照)は、微妙に違う色だった。

お土産コーナーも充実しており、秋水に関しては、8枚組みのコースター、3つで200円のシール、600円の携帯ストラップ、600円、700円のワッペン、3000円のセット(ストラップ、Tシャツ、シール、コースター等含む)等あった。

秋水は、以前、アメリカから持ち込まれた機体が、万博記念公園や、犬山のモンキーセンターで展示されたことがあるらしい。その時の画像を見ると、30ミリ機関砲や、ピトー管はなく、機体の大まかな形を再現しただけだった。カラーリングも黄色っぽい変な色だった。今回の復元は、30ミリ機関砲や、ピトー管まで忠実に再現した精密なもので、休みを取って名古屋まで行った甲斐があった。

●三菱重工・名古屋航空宇宙システム製作所・小牧南工場史料室
愛知県西春日井郡豊山町大字豊場1、0568-28-1112(総務課)
史料室の見学は、月曜日のみ(祝日はダメ)。要予約。午前と午後の2回。指定された時間に行くこと。

岡野さんからの連絡(02年9月中旬現在)「平成14年夏、定期修理に入っている機体(F4)に不祥事故が発生したため、これが解決するまで一般見学は中止しております。」→早く解決するといいのですが・・・。

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