安達ヶ原ふるさと村(1)

安達ヶ原(福島県二本松市)には、鬼婆伝説がある。

平安時代(8世紀前半)、岩木という名前の女性が、自分の仕えた主君の娘が口がきけないことに心を痛めていた。「妊婦の生き肝を食わせれば彼女の病気は治る」というお告げをきいた岩木は、実の娘も主君も捨て、殺せる妊婦を捜して、岩屋に庵を結んだ。それから20年後、老婆となった岩木は、迷い込んできた妊婦を殺したが、その直後、彼女が自分の実の娘・恋衣であることに気づき、ショックで発狂し、鬼女になってしまった。それから、彼女は旅人を殺しまくるようになった。岩木の家に迷い込んだ神通力を持つ僧・東光坊は、観音様の力を借りて、岩木を殺し、その霊をとむらった。その寺が安達ヶ原の観世寺である。

安達ヶ原ふるさと村は、伝説で町おこしした結果できた施設である。

ふるさと村の土産物コーナーで。

「鬼婆漬け」の幟。

人寄せのダシにされちゃって、岩木さんカワイソ。

岩木さん自身も、バッピーちゃんという、かわいいキャラクターにされてしまっていた。

このバッピーちゃん、デザインに二通りある。右が旧バッピー(二本松菊人形展会場で撮影)。陰気な雰囲気だということで、現在は左の新バッピーにリニューアルされていた。

700円払って(菊人形展のパンフで300円引き)、入館したら、団体客で大混雑。鬼婆伝説を上映するロボットシアター「黒塚劇場」があるのだが、係の人が「劇場は団体さんで混み合っていて、入れない方もいらっしゃいます。入場は団体さんが帰る3時以降にお願いします」とシャウトしていた。

ということで、先に敷地内に点在する建物と庭園を見て歩くことにした。

まず、入り口で鯉のエサを買って蒔いてみたら、鯉が押し寄せてきて、鯉が鯉の上に乗ってしまう騒ぎに。

ここの鯉、観光客が多いわりに、エサもらってないんじゃないか?面白い。

騒ぎを見て、団体客とおぼしきオッチャン軍団が寄ってきたので、残りのエサをあげたら、彼らも楽しんでいた。

敷地内の建物は、江戸期(一部の時代設定は明治だと思われる)の農家や武家屋敷を再現したつくりで、いい雰囲気だった。

糸つむぎをする老婆。

軒下につるされたとうもろこし。

こんな細かい部分もきちんと作り込んである。

縁側に置いてあった59キロのカボチャ。

何という品種だろう?

このセットを見ていて、平家狩人村(廃園寸前)の「村長の家」を思い出してしまった。

この施設、今は客がたくさん来ているが、もし、誰も来なくなったら、同じような雰囲気になっちゃうんだろうな〜。(そうなりませんように。)

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