森の石松の墓

静岡県の森町には、森の石松の墓があり、石松を町おこしのネタにしている。

森の石松は、19世紀前半の人物。森町に住む森の五郎という男が引き取って育てた子供で、喧嘩っ早く強かったため、任侠・清水次郎長に弟子入りした。悪い男に騙されて殺されたので、次郎長が仇を討ったという。

天竜浜名湖線・遠州森駅前にあるぐるぐる回る「森町名物」オブジェ。

キャベツ、柿、土器をこねる人、お茶をたてる女、笛を吹く男。中央が、森の石松。

石松の墓大洞院にある。

これが石松の墓(左側)。右は清水次郎長の墓。

石碑がかなりボロボロになっているな〜と思ったら、石松の墓は、勝負事や商売に御利益があるとされ、削られたり盗まれたりしているのだという。

説明看板を見ると、

昭和10年に墓建立。
昭和18年に現在地に移転
昭和28年、隣に清水次郎長の墓建立。この頃から石松の墓が削られ始めた。
昭和52年、墓石の変形があまりにもひどいので、二代目の石碑が建立された。高さ180センチ、幅90センチ。
昭和54年、二代目の墓石が盗まれたため、3代目墓石建立、次郎長の碑も建立。
平成7年 墓石修復。

ということで、現在は修復された墓石がまた削られているところらしい。

しかし、墓石ごと盗難とは・・・。リッターバイクが盗まれるくらいだから、物理的に可能であることは確かだが・・・。

脇に鉄カゴで囲まれた「金比羅・・・・」と書かれた石塔があった。こちらは、昭和47年にここに愛知県鳳来町から移設された石松がらみの石塔らしい。(石松は金比羅参りの帰りに殺された。)

柵で囲わないと盗まれてしまうんだろうなぁ。

寺の本堂に行ってみたら、案の定、石松グッズが売られていた。

「森の石松墓石入りお守り(初代の墓石)500円」

「石松ダルマ1000円、2000円」

「次郎長ダルマ2000円」

「遠州森の石松」という曲の宣伝ポスターも貼られていた。

こんな曲知らないが、商魂たくましいなぁ。

「顔出し」はなかったが、記念撮影スポットにこのようなものが・・・。

次郎長と石松か?

売り場の脇に古い割れた板が落ちていたので、起こしてみたら、
「和尚は無学にして力無ければ学者は来るな
 当山は貧乏にして財物なければ泥棒は来るな」

と書かれていた。

泥棒を嫌がるのはわかるが、学者ってどんな奴が来たんだ?どんな質問をしたんだ?相当嫌がられてるぞ(ノД`)

この寺、由緒ある古寺のようで、石松の墓の横に古い墓石が大量に並んでいた、というより、一部はうち捨てられ、草ボーボーになっていた。大半は年号も不明だったが、明治10年代の墓石があった。無縁仏をまとめて引き受けたんだろうか?

ちゃんと世話しないとたたりそう。

石松最中。

寺を出て、森駅に戻っていく途中、「松林堂」(0538-85-2373)という店に「石松最中」の看板が出ているのを発見。一個買っておやつに食べた。編み笠の形をした最中だった。味はまあまあ。

【関連】「愛知にもあった森の石松の墓」