岩下コレクション(1)

湯布院には美術館と博物館がたくさんある。

haruさんからすすめられたレトログッズ、レトロバイクの博物館・岩下コレクションに行くことにした。

この博物館、一階は、レトログッズの博物館。

「思い出小径」と書かれた通路の両側に昔のお店や教室が再現されていた。レトログッズをただずらずら並べてある博物館が多い中、このこだわりは面白いと思った。収集品が多くなければ、できない技だ。

【駄菓子屋】

店先には赤電話、タバコやアイスも売っている。狭いスペースながら、店の奥のちゃぶ台も再現。

【電気屋】

三種の神器の他、扇風機、ラジオ、蛇腹式カメラ、時計、電気スタンド等、何でも並べてある感じ。

「東芝のマツダランプ」「ヒロシマランプ」

どちらも初耳。「マツダ」は自動車メーカーのマツダと同じく「アフラ・マズダ」(ゾロアスター教の光の神)から取ったのか?

【玩具屋】

「空中都市008」の玩具(パチンコ)って初めて見た!この番組、昭和44〜45年にNHKでやっていた小松左京原作の人形劇。ひょっこりひょうたん島の後番組だが、知名度が低い。

【村の診療所】

歯科医の椅子(左画像)、医療器具戸棚、産婆さん向けの勉強用人形?等を展示。

当時、医療機関に貼られていたポスターや宣伝広告入り鏡、手術中、休診の札もあった。しっかし、この博物館の人、この手の物件、よく集めたな〜。レトログッズの博物館でも、この系列の物件はあまり見ないので。

左の画像から当時の個人負担の状況がよくわかる。

職域保険の本人 初診のとき 100円
職域保険の家族 診察費の半額
国民健康保険 診療費の半額

つまり、現在でいう「社保本人」は初診料払えば後は0割、「社保家族」「国保」は5割だったということ。ということは、会社辞めたとたん、負担激増ってことか。知らなかったので驚いた。

現在は、社保も国保も全部3割。

健康保険制度の歴史について解説したページを見たら、

昭和13年 国民健康法施行
昭和36年 国民全員が健康保険に加入
昭和38年10月国保世帯主50→30%

ということなので、左画像の看板は、昭和13〜38年のいずれかの時期のものだと思われる。(さらに時期を絞り込むなら、「円」が旧字体、広告の会社が「KK」というのが手がかりになるかも。)

なお、高齢者に関しては何も書かれていないので、この頃は年齢に関係なくこの割合で徴収していたのか?(現在では高齢者は所得に応じ1〜2割負担)と思ったら、そのとおりだった。老人医療費制度創設は昭和48年だそうだ。現在、年金生活している高齢者から5割も取ったら暴動が起きそうだ。

【貸本屋】

チンコロ君はのらくろのパクリ。著作権の甘かった時代の産物。

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ギャグマンガのタイトルが「ピカドン君」はヤバくないか?(ノД`)

カバヤのキャラメルについていた文庫カードは、集めると本がもらえたらしい。面白そうなのでネットで検索したら、古本屋の目録に「昭和29年」と出ていたが、詳細不明。求む情報。

「「おまけ」の博物誌」(北原照久、PHP新書)にカバヤの文庫カードについて詳しく書かれていました。

昭和27年、まだ、文庫本が高価だった時代に、カバヤが企画した文庫カード。1箱10円でカバヤのキャラメルを買うと、その中に、1〜10点の点数のついた絵柄カードが入っている。カードの総点数が50点になったら、「若草物語」「シンデレラひめ」「ロビンソン漂流記」等の名作文庫と交換してもらえる、という方式だった。子供向けにダイジェストした本だったが、ハードカバー装丁でなかなか立派だったらしい。全部で159冊。版権の切れた小説なので、この価格で出せたそうだ。総発行部数2500万部のベストセラーだったが、昭和28年下半期、調子に乗って、「カバヤマンガブック」というシリーズを発行したところ、売れ行きが急低下。子供はマンガが好きだが、マンガと交換するとあっては、親がそうそうキャラメルを買ってくれなくなったのが原因ではないかと言われている。こうして、カバヤ文庫は在庫の山を築いた挙げ句、2年足らずで消滅した。

とのこと。本を貸してくださったRさん、どうもありがとうございましたm(_ _)m

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