浜松市楽器博物館(2)

左;ジラフピアノ。グランドピアノの弦の張ってある部分を立てた形がキリンに似ているからこんな名前らしい。これが発展してアップライトピアノになったらしい。

右;キャビネットピアノ。アップライトピアノの一種だと思うが、デザインが派手。

一見地味そうなピアノ(左)だが、内部の構造がすごい!(右)

実はこのピアノは年代物のスタインウェイ(1911年製。ちなみに、この会社のピアノは現行品で一台1000万円前後)。音質、音量とも素晴らしかった。

浜松市はこの博物館にいったいいくらつぎ込んだんだ(^_^;)

クラヴィコードというピアノ型の楽器はこの博物館で初めて見た。ドライバーの刃先のような金具で弦を叩いて音を出す楽器で、鍵を押している間だけ音が持続する。音の強弱を表現することができるが、音量が小さいため、パイプオルガンの練習用、作曲用、数人を相手の演奏にのみ使われた。

クラヴィコードの鍵盤は今のピアノと白黒が逆。「女性の手の白さをきわだたせるため、鍵盤が黒い」という説もあるが、当時の演奏家の大半は男性だったので、この説は間違っている可能性が高い。より有力なのは、白鍵の材料であるスイギュウの角よりも、黒鍵の材料の黒檀の方が安かったから、黒鍵と白鍵が逆になったのでは、という説である。

今のピアノにも音を弱くしたり長く伸ばしたりするペダルがついているが、昔のピアノにはそれ以外のペダルもあった。

珍しいところでは、ファゴット(紙を弦に接触させ、ファゴットのような音にする)、ドラム(響板を叩いて太鼓のような音を出す。ベル付もある)。この二つは実演もあった。ドラムペダルが利用されたのは、この頃、トルコ風軍楽隊が流行りだったから。

こんなたくさんのペダルをどこに配置するのかと思ったら、6つペダルの機種では、現行機種と同じ足もとに4つ、ひざで押し上げる位置に2つ、ペダルが配置されていた。

ピアノ系の楽器以外にも、大量の楽器が展示されていた。以下、形の面白い楽器群。

ルール(青銅器時代のホルン)。

セルパン(16〜19世紀のホルン。軍楽隊にも使用)。

蛇のような形をしていることからフランス語で「蛇」=「セルパン」と名付けられた。

ピュサンという金管楽器は先端が竜の頭。19世紀前半、フランスで使用。
オリファント(象牙製ホルン。中世騎士道の象徴)。

→続きはここをクリック

→「浜松市楽器博物館(1)」に戻る