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鹿屋航空基地史料館(2) |
![]() ![]() 展示物をざっと眺めてゼロ戦が展示されている部屋に入ったら、「写真撮影は零戦のみ可能です」という貼り紙が! 嬉しい配慮だ(^_^) そこで、零戦の写真を撮りまくった。 |
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排気管の形からもわかるとおり、52型だ。 |
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私があまりにも熱心に撮影していたせいか、史料館の説明係のKさんという方が話しかけてきた。お話をうかがうと、この方は特攻隊の関係者だった。 予科連出身で昭和17年、17歳の時に土浦航空隊に入隊、鹿島灘で訓練を受け、終戦間際には谷田部飛行場に配属された。この時期、房総沖の敵艦に対して二日ごとに特攻作戦が行われていたので、彼の同僚の中には特攻で亡くなられた方もいらっしゃるとのこと。終戦が遅れていれば、自分も8/17の特攻で命を落とした可能性もあった、とのことである。 「零戦の特徴は小回りがきくことだから、その特性を利用すれば、グラマンまでなら勝てた」と言い、失速反転のやり方について、詳細にわたって説明するKさん。「今でも零戦に乗せてくれれば失速反転やってみせますよ」って。数十年前のことでも、体で覚えたことは忘れないということか。「武装と防弾装備が劣っているので「グラマンには正面から向かうな」というのが鉄則でした」「やっぱりムスタングにはかなわなかったねぇ」とKさん。 |
![]() ![]() Kさん「機銃を撃った時、プロペラに弾が当たらないのはどうしてかわかりますか?」「プロペラの回転と弾の発射タイミングを同調させていたんです」 零戦のエンジンに近づき、空気吸入口の下を指さすKさん。「ここ(→)にピアノ線がついていて、同調を取っていたのです。名付けてピアノ線同調方式」。プロペラの羽と発射タイミングの同調を取る装置があるというのは有名だけど、ピアノ線を使っていたのは知らなかった。 Kさん「プロペラの羽の角度を変えると回転速度が遅くなり、弾が羽に当たってしまう」。コンピューター制御でないゆえの弱点だが、これも初耳。 |
![]() ![]() 私からも質問。「零戦にセルモーターがついていないという噂をきいたのですが、どのように始動したのですか?」 ということで、立ち入り禁止区画に入り込んで、エナーシャの使い方について、丁寧に説明して下さった。 左画像;ここがエナーシャを回すクランク棒を差し込む中空の筒。 1.まず、手でプロペラを軽く回し、キャブレーターにガスを吸わせる。 ここ(パソコンゲームのページ)に詳しく始動法が掲載されている。 音がうるさいので作業員との連絡には手信号が必要だったそうだ。 |
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すると、脚が出ているかどうか、確実に確認するためのマーカーだ、とのこと。操縦席内にも脚の状態を示す表示があるが、こちらが故障した時はマーカーの方が確実なので・・・とのこと。 |
![]() ![]() Kさん「脚に赤青黄色のラインの入っている意味は?」私「わかりません」 Kさん、また、柵の中に入り込んで、「重量超過を示す表示です」「青い線が見えなくなったら重量超過」よく見ると、零戦の脚は一つのパーツではなく、ちゃんとサスペンションを仕込んであった(倒立サスだ!)。サスが沈みすぎると青いラインが隠れるというわけ。納得です。 |
他、特攻用の零戦には、万が一、基地に戻って不時着する時のために、爆弾を投棄するスイッチがついていたとか、思いこみの激しいマニアはあなたみたいに素直に話をきいてくれないので困る等・・・1時間以上話し込んでしまった。
一階は海上自衛隊の展示。興味ないので素通りして、バイクに戻ったら、Kさんがわざわざ外までやってきて、私と握手&お見送り。相当気に入られてしまったようです(^_^)
特攻隊関係者の方とお話する機会は滅多にないと思います。興味がおありの方は、ここまで行って、Kさんと話してみて下さい。他にも貴重なお話が聞けると思いますので。
★Kさんから郵送で手記をいただきました。興味のある方はお読み下さい。
●海上自衛隊 鹿屋航空基地史料館
鹿児島県鹿屋市西原3-11-2、R269に表示あり、0994-42-0233
9〜16時半、12/29〜1/3休、無料
公式サイト