飯田線の秘境駅・小和田駅(1)

田本駅以上に秘境にある、小和田駅(こわだえき)に行くことにした。

小和田駅はかつては小和田集落の最上部付近にあったが、昭和30年頃、佐久間ダムの完成により、集落が水没、消滅したため、車道から徒歩1時間の秘境駅になってしまったそうだ。

天竜川橋の手前でR418(県道1号)をはずれ、天竜川林道に入った。

秘境駅・小和田駅(こわだえき)は直線距離だと長野県道1号からの方が近いが、天竜川に橋がかかっていないため、林道からでないとアクセス不能。

←県道1号から見た小和田駅。

林道は山腹にそって高度をあげていく。眼下に天竜川がよく見えた。雨の後なので川は茶色く濁っているが、晴天続きの時に来たらもっといい景色なんじゃないだろうか?

「小和田駅入口は、塩沢集落付近のガードレールの切れ目で、目印はリスの絵が描かれた営林署の看板」だという。右手に注意して走っていたが、トンネルを二つぬけてもまだそれらしきポイントは無い。見落としたかな?と不安になり、路肩で林業の作業をしていたおじさん二人組にきいたら、「小和田駅?あんなところに何しに行くの?」「塩沢集落の人は駅使ってるらしいが、俺は使わない」「Aさんという親戚がこの下の集落にいるから、そこにバイクを停めて歩いていくといい」とのこと。そこで、ネットで調べたルートとは違うが、おじさんに言われたとおり、分岐する道を降りて行った。すると1.2キロで2軒民家のある猫の額ほどの平地に到着した。そのうちの一軒からおじいさんが出てきて、不審そうな顔でこちらを見ている。事情を説明したら、無愛想に「バイクは邪魔にならない場所に停めて」とのこと。駐車許可は取れたがこの雰囲気じゃ聞き込みは無理だな。とりあえず、駅への行き方と所要時間(「一時間はかかる」とのこと)をきいた。

これがバイクを停めてもいいと言われた場所。この集落、少ない平地を住民の所有車と廃車が塞いでおり、四輪だと駐車スペースが確保できない状況。私が駐車許可を取れたのは、親戚の方の口添えがあってのことだと思われた(^_^;) 
民家の脇の小径に入った。
このルート、橋が多いが、ところどころにかかっている鉄の網の橋は落石でかなり傷んでいてスリリング。下見えるし・・・。

全体的には未舗装のハイキングコースのような道で、それなりに整備されていたが、ところどころ土砂崩れしていたり、小川が流れていたり。ゴアのシューズ履いてきて正解だった。ネットで紹介されていた塩沢集落からのルートは急坂が連続するようなことが書かれていたが、私の歩いたルートは勾配がゆるく、歩きやすかった。

最初は谷間をトラバースするような感じだったが、歩き始めて40分で視界が開け、眼下の天竜川が見えた。

塩沢集落からのルート(左手の坂)と合流。このルートが急勾配だと紹介されていた道だ。

ここから先、道はコンクリ舗装路になる。

それから10分で一軒の民家。この家は、かつて、小和田集落の一部だったのだが、この家の方は佐久間ダム完成後も移転せず、ここで林業を営み続けているとのこと。

ケーブルを使って対岸から生活用品を取り寄せているそうだ。

これが対岸の県道1号側のケーブル施設。
近くに商店があって、必要物資を送っているのか?と思ったが、驚いたことに、対岸のケーブル駅周辺にも人家無し。電話連絡があると、商店の人が車で駆けつけてケーブルを作動させているのだと思われた。ご苦労様です。

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