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ただ眺めているだけでは面白くないので、「特急あさま号の運転シミュレーター」というのをやってみることにした。
![]() ![]() 100インチ三連の実写映像で、JR特急運転士の訓練に使われている、と書かれていた。上尾〜熊谷駅間の2駅区間1000円だそうだ。 |
この施設には、もう一台、「EF63電気機関車のシミュレーター 1プレイ11分1000円」というのがあった。
運転を始める前に、100円でガイダンスを聴くようになっていたので、そちらを覗いてみると、「レバーサハンドル」「単独ブレーキ弁ハンドル」「マスコンの親指ボタン」「ブレーキ管圧力4.4キロ、シリンダー圧力1.5キロに合わせて4秒後に自動ブレーキ弁ハンドルを常用位置に、5秒後に重なり位置に」なんじゃこりゃあ。最後に「シミュレーターの運転はむずかしいよ」だって。手におえそうもないな〜。 |
うろうろしていたら、ボランティアの人(初老の男性、上原さんという方)がやってきた。「私が手伝っていてあげるから大丈夫、やってごらん」とのこと。そこで、挑戦してみることにした。 |
![]() 普通の電車の運転席よりも複雑怪奇。まず、ブレーキハンドルが二つある。「単独ブレーキ」と「自動ブレーキ」らしい。おじさんに違いは何か?と質問したら、「単独ブレーキ弁は機関車単独で走る時に使用、自動ブレーキは連結して走る時に使用します」とのこと。 |
![]() この車両のマスコンは、他の車両が連続してレバーを操作できるのに対して、一つ一つノッチを動かして操作する。正確にいうと、レバー先端のボタンを押したうえで、レバーを握って、1、2、3・・・と書かれた窪みにハンドルを入れていかないと操作できないようになっている。万が一の時の事故防止のためだと思われる。 |
わけわかんね〜と言いつつ、まず、ブレーキの解除。アナウンスが入るが、初めての私には何が何やらわからないので、おじさんが操作。彼は元EF63の機関士だったそうで、いろいろ詳しそうだ。ということで操作の間に質問しまくり。
おじさんの指示にしたがって「逆走」にした上でマスコンを操作すると、CGで描かれた画面が後退し始めた。何じゃこりゃ!と思ったら、普通の列車編成の最後尾にEF63が2台くっついて重連推進運転をしているからだ、とのこと。押し上げているので後ろの風景が見えてるんですね〜。
ちなみに、二台のEF63は連動しているので一人の運転士が運転、最前部の車両にも運転手は乗ってモーターを動かしているが、基本的には後ろの機関車におまかせ状態らしい。特急あさまのモーターって力がありそうなのに、こんなゆるい坂(66.7パーミル)が登れないのか?と質問したら、一気に登ることはできるが、途中で止まってしまったら立ち往生するので後ろに機関車を連結するそうだ。ふ〜ん。鉄道って本当に登り勾配に弱いんだ。ちなみに、66.7パーミルというのは、1キロ走ると66.7m上がる勾配のことである。北陸新幹線は勾配が約半分なので、新幹線でも普通に登れる。
いったん走り出したら、マスコンは、最上部の「P」に入れっぱなし。この車両のマスコン、下側は数字だが、最上部が「P」「SP」「S」と書かれている。これは何ですか?ときいたら、「パラレル」「シリアル」の略らしい。電気回路関連用語だとか。後で京成電鉄の運転手をしている友人に訊いたら、運転士をしている人なら知っている単語らしい。何だろ?
画面はCGなので、さきほどのあさまの実写画面より綺麗。これを運転士の訓練に使ったのか?と訊いたら、観光客用に最近開発されたシミュレーターだそうだ。EF63が横川機関区専用車両だったので、この機械はここ一台のみの特注だろう。すごい。
車輪が空転している、とかのアナウンスがあり、おじさんの指示で砂まきペダルをパタパタ。実際の運転ではアナウンスは無いので、空転を示すランプがついたら、ペダルを踏むそうだ。運転中4回くらい砂を撒いたが実際はこんなにスリップすることは無いらしい。
熊の平駅通過。精密に、神社の鳥居まで再現されていた。HPで見た熊の平駅そっくりだ。リアルで侵入したいよぉ。
最後に、軽井沢駅のホームに進入。この列車は最後尾なので、ホームの定位置に止めるのは非常に難しそうだ。この部分はおじさんが私に代わって操作してくれた。誤差0.001キロで合格点。おじさんすごいや。後で訊いたら、EF63の運転士になるのは適性があり、希望しても訓練で落とされて他の部署に回される人がいたそうだ。「EF63の運転士ってある意味エリートじゃないですか?」と言ったら、おじさんにこにこして「まあね。」
ということで、EF63のシミュレーターは、ボランティアのおじさんにいろいろ話がきけて面白かった。ちなみに、おじさんがいるのは土日祝日だけだそうだ。
屋外に出て、展示車両を見て回った。D51、EF30,EF56、オシ17、オハネ12等が並べられていたが、軽くスルー。貴重な資料なのかもしれないが、マニアじゃない私にはよくわからない。
アプト時代の蒸気機関車の展示は結局無し。横川に無いということは、現存しないんだろうか?
![]() ![]() 右;EF63の1号機。 EF63とEF62は外見は似ているが、車軸やブレーキ、モーター等が異なっているらしい。EF62は他の路線でも活躍したが、EF63は車重が災いして、碓氷線以外では使って貰えなかったようだ。 |
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鉄道むらではEF63の運転体験を定期的にやっている。この日もお客さんが運転体験をしていた様子。要予約で高額(講習3万円+体験5000円)だが、ここでしかできない体験なので貴重。ちょっと食指が動いた。 |
再び鉄道展示館に戻ったら、さきほどのボランティアの上原さんが同僚と暇そうにしていたので、また、聞き込み開始。
○EF63の体験運転コースは、現在までに100人弱が受講、機関車の運転をした。北は青森、南は壱岐の人が来たそうだ。100回くらい受講して、とうとう重連運転まで体験した人が千葉にいたそうだ。講習受けたのに、免許がもらえなかった可哀想な人もいるそうだ。体験コースだけれど、万が一のことを考えて、審査はきちんと行っているようだ。ちなみに、機関車は108トン、3420馬力。こんなのが事故ったら大変だ。
○女性の体験者は全体の1割くらい。私も体験を勧められた(^_^;)
●碓氷峠鉄道文化むら
群馬県碓氷郡松井田町横川407-16、027-380-4163
9〜17時(3/1〜10/31)、〜16時半(11/1〜2月末日)、火休、12/28〜1/3休、夏休み中は開園、500円
公式サイト