岩国石人形資料館(1)

前日から気になっていた錦帯橋脇の「岩国石人形資料館」に寄ってみることにした。

建物の外側に「日本三大珍品玩具」「珍しくておもしろい名産石人形」「馬鹿石の店」等、書かれていた。

「馬鹿石」って何? 秩父珍石館みたいな店か?(^_^;)

入店したら、石の入ったショーケースがたくさん並んでいた。女性がいたので、店の方かと思ったら、客らしい。店主不在なので、一人で展示物を見て回ることにした。

大きな石に小石が固まった物がいっぱいついていた。
??

岩国石人形というのは、この小石の塊らしい。よく見ると、人のような形をしている。人が作ったにしては、随分不格好である。なになに・・・「自然の昆虫が造る、自然の人形で、下のように、川の中で石に付いています。」ほぉ、昆虫か。居合わせた女性客に「石の巣を作る昆虫ってカワゲラですよね〜。」と言っていたら、カウンターの方から「ニンギョウトビケラですよ」と男性の声。店長さんが戻っていらっしゃったらしい。ということで、店長さんにお話をききながら、展示を見ることにした。

トビケラというのは、カワゲラと別の分類の昆虫で、石人形を作るのは350種のうち、ニンギョウトビケラ科のトビケラで14種。

岩国の錦川以外に、四万十川にもニンギョウトビケラはいるそうだ。トビケラがいればどこでもいいというわけでなく、川の石の粒の大きさが大事。だから、いい石人形の取れる地域はかぎられている。

岩国では昔から、子供が川に入って石人形拾いなどをしていた。夏休みの宿題工作「錦帯橋と大名行列」や、「ノーモアヒロシマ」などが展示されていた。

ニンギョウトビケラの巣(虫は出た後)を採取し、お土産品として販売することは江戸時代から行われていた。
江戸時代は人形を紙にくるんだもの(左)、昭和40〜50年代はプラスチックに封入したお土産(右)があったようだ。プラスチックの方は製造工程で有毒な物質が出るため、現在では作られていないそうだ。

「日本三大珍品玩具」
十勝ダルマ(北海道)、鈴懸け馬(鹿児島)、岩国石人形(山口)。鈴懸け馬は軽石から削り出した馬で、現在は作られていないそうだ。
石人形に関する文学、音楽など。石人形俳句集、「石人形の夢」というピアノ曲、宇野千代の「或る時突然」という小説(石人形購入の話が出てくる)なども展示されていた。

石人形は昔から縁起物とみなされており、石人形の七福神もあった。荒俣宏の「帝都物語」に石人形をお守りとして使うエピソードが出てくるそうだ。でも、石人形のはじまりは悲しい伝説。錦帯橋が流れるのを防ごうとした姉妹が自ら人柱になり、石人形は彼女の化身である、という話だ。

→続きはここをクリック