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首都圏外郭放水路(1) |
よく特撮番組の撮影に使われている首都圏外郭放水路。見学するには予約が必要である。年が明けたら見学しようと思っていたら、一番時間の長いBコース(調圧水槽+立坑、2時間半)がなくなってAコース(調圧水槽、1時間半)のみになってしまった。見学自体、3月末までの予定しか明らかにされていなかったので、見損ねては大変ということで、06年2月23日午後のAコースの見学を申し込んだ。
庄和排水機場の駐輪場にバイクを入れ、建物の中にある龍Q館に入った。 |
1階はギャラリーで、旧庄和町名物の大凧や絵画などが飾られていた。工事のさいにはぎ取られた地層24mが柱状に展示されていた。上の方に貝の化石の埋まった地層があり、掘り出された貝も展示されていた。
2階に行き受け付けをすませ、2時半から見学開始。
若いお姉さん二人が、客15名程度を相手に案内。
最初に放水路の概要を示す映像が5分間。その後、模型を使った解説など。
中川綾瀬川流域の低平地は頻繁に洪水に悩まされてきた。この付近の中小河川の洪水を江戸川に流す放水路の工事は平成5年から始まった。すでに一部稼働しているが、完成は今年(2006年)の5月の予定。普通、放水路は地上を流れる川だが、この放水路は立ち退き移転問題などを回避するため、地下50mに作られた。5つの巨大立坑(直径30m深さ70m)を直径10メートル長さ6.3キロのトンネルが繋いでいる。中小河川(大落古利根川、幸松川、倉松川、中川、18号水路)からあふれた水は立坑に流れ込み、トンネルを通って江戸川方面に流れる。第一立坑に入った水は調圧水槽(長さ117m×幅98m×深さ25.4m)に流れ込んで勢いを弱められた後、ポンプで江戸川に放出される。
これだけの施設を作るのに2400億円かかったが、カスリーン台風(昭和22年)級の洪水が起こると放水路建設費用の60倍の被害が出るといわれているので、元は取れている。
中小河川の水を江戸川に集めたら、江戸川が氾濫するのでは?と心配する人もいるが、江戸川の水量は100トン/秒(冬)で最大6000トンまでOK、しかも上流からの大量の水は一日の時差をもって降りてくるので、余裕しゃくしゃく、だそうだ。
ガラスごしの制御室。ウルトラマンコスモスの撮影に使われたそうだ。
今日はポンプの試運転日なので5名ほど人がいたが、普段は1名が昼夜常駐する。洪水などの非常時は約10名が徹夜で泊まり込むそうだ。 |
モニターに映っているのはポンプ室とその周囲らしい。水がすごい勢いで流れていた。 |
放水路の模型。
左の三つの立坑に入った水は右方向に流れる。 |
調圧水槽は、水の勢いを弱めたり、逆流を防ぐためのもので、浮き上がりを防ぐため、重さ500トンの柱が59本林立している。 |
調圧水槽から水はポンプでくみ上げられ、江戸川に流される。 |
ポンプはガスタービン駆動で、ジェット機B737のエンジンと同じものが使われている。1秒で小学校のプールを空にする能力(200立方メートル毎秒)がある。停電時も使えるよう、自家発電で動く。
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工事用ヘルメットをかぶり、屋上に移動。ポンプを動かす重油の貯蔵庫、調圧水槽上の多目的広場、建設工事中の立坑などを俯瞰した。
江戸川方向。 |
シールドマシンのカッタービットをそのまま使った時計。
あまりにもでかすぎて、地面に立つと時刻が読めない。 |
柵のあるあたりが、江戸川への放水口。 |
調圧水槽は芝生広場の下。 |