立山博物館とまんだら遊苑(1)

富山県立山博物館は、展示館、遙望館、まんだら遊苑などからなる。今回一番見たかったのはまんだら遊苑。立山には地獄信仰があるそうだが、これを再現したまんだら遊苑は、「珍寺大道場」によると、地獄の解釈が独特で表現手法が面白いのだそうだ。
珍寺大道場のまんだら遊苑レポ

06年10月、立山博物館を訪れ、まず、展示館に立ち寄った。

六角鬼丈氏設計の建物は独特な形で壁に瓦が貼られていた。
入ろうとしてびっくり。建物の入り口に「まんだら遊苑は熊出没のため当分の間一時休苑します」の貼り紙があった。おいおい、数日前にHP見た時は告知出てなかったぞ〜!どうやら、3日前(10/5)に急遽告知が出た様子。嘆いていても仕方ないので、今回はまんだら遊苑はあきらめた(ノД`)
展示館内は撮影禁止。立山の自然から信仰まで、幅広く展示されていた。

11時の映像上映時間になったので、いったん展示館を出て、遙望館に移動した。

遙望館も六角鬼丈氏の設計。面白い建物だったが、残念なことに館内は撮影禁止だった。

100円払うと40分の映像が見られる。

本日の上映内容は「新立山曼荼羅絵図2」、「風−立山1995−」の二本。小学生の団体と一緒になり、係のおじさんがいろいろと説明していた。なんでも最初の映像で、怖くなって中座してしまった人がいたそうだ。いったいどんな内容?(興味津々)

「新立山曼荼羅絵図2」はCGを駆使した作品で、江戸時代、一人の男が立山登山を試みたという話だった。冒頭から女人禁制の立山に入り、呪われて杉になってしまった女性の話(美女杉伝説)。リアルでキモかった。で、尾根で嵐に遭った男がなぜか立山地獄に堕ち、老婆に三つ目の目を額に埋め込まれ、岩の中の地獄を見聞きするという内容。ゾンビ、死体ごろごろの応仁の乱、戊辰戦争、炭坑生き埋め、日露戦争203高地。関東大震災被服厰跡、東京大空襲、公害・・・リアル映像よりさらに生々しくグロテスクなコラージュCG。これ作ったお方は誰ですか?(゜Д゜)グロアート万歳! 続いて未来世界の廃墟を疾走するシーン。まんま体感アトラクションのCG動画。今までのグロコラージュと連続性を崩さない出来。素晴らしすぎ!最後は地獄巡りはその男が嵐の中で見た幻覚だったという夢オチ。

二本目の映画はごく普通の立山の自然を紹介する内容。一本目があまりにもすごかったので、こちらはどうでもよかった。

最後に係のおじさんに質問したら、一本目のCG映像は5年前に導入したもので、お客さんに好評だそうだ。時々上映内容を入れ替えているので、いつもこれが見られるとはかぎらないそうだ。

映像が終わると、スクリーンが巻き上がり、外の景色が。天気がいいと立山の風景が見えるそうだ。この手法、大阪歴史博物館と同じだ。
これだけの内容で料金はたったの100円。民間施設じゃないよね?と思って質問したら、立山博物館はやはり、県立施設だそうだ。

遙望館からまんだら遊苑方面に歩いた。遊歩道沿いに礎石のような石が埋め込んであったり、穴の開いた丸い石が載せてあったりして面白かった。丸い石の正体は何?

後日、まんだら遊苑の方に丸い石の正体を訊いたら、石は立山登山道にある石仏を模したもので、穴に顔を近づけるとお香の匂いがするようになっています、との返事だった(質問しないとわからないのね・・・)。

まんだら遊苑の受付のところに係の女性が二人いた。「東京から来たのに残念です!」と言ったら、まんだら遊苑のパンフをただで下さった

このパンフ、20枚のカードを紐で閉じた手の込んだものだった。撮影禁止の館内の画像もあるので、けっこう貴重かも。ありがとうございますm(_ _)m

遙望館前の隣に芦峅寺の墓がある。異様な感じだが、その先が三途の川を渡る橋と考えられてきた布橋なので、この配置は正しい。ついでに、遙望館は昔、女性が参拝した姥堂★の跡地に建っている。

★立山の女人禁制について
立山は明治維新以前は女人禁制の山で、女性は立山に登る代わり、麓の姥堂に参拝していた。女性救済の神として信仰されたのが姥尊像である。
明治の廃仏毀釈で、大きな寺社だった岩峅寺、芦峅寺は一部の施設が神社に転用され、幕府の保護を失った寺社は衰えた。このさい、女人禁制は廃され、女性も立山に登れるようになった。

橋を渡って閻魔堂に参拝。閻魔堂には閻魔様姥神様の像が祀られていた。

歩いていたら雨が降り始めた。傘をさして県道沿いにある教算坊という屋敷を見学した。200円で販売されていたお札のデザインが素晴らしかった(^_^)

この界隈、味のある石仏も多数。散策していて楽しいエリアだった。

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