戸土境の宮

6年前(2000年)、新潟・長野県境(一応、長野県側)の戸土という集落に行ってきた。ここの境の宮という神社では、違う集落にある仲股小倉神社と交互に、諏訪大社の御柱の前年(つまり12年ごと)に、神木に薙鎌(なぎかま)という鶏の頭の形をした金属が打ち込まれる。薙鎌の打ち込まれた神木は自由に見られるらしいのだが、場所が特定できず、どこにあるのかわからなかった(レポート)。

今回は、「古道案内 塩の道 千国街道」(白馬小谷研究社)に載っていた「分教場跡の横の道を上がったところ」という点をヒントに探してみることにした。

まず、近くにある塩の道資料館に寄ってみることにした。こちらは山口という集落の中にある。ボッカ(塩の道で荷物を運搬した職業)の資料展示がメインのこの施設、屋根裏部分まで使って資料が展示され、塩の道について学びたい人には悪くない資料館だった。しかし、私の知りたい境の宮の展示がほとんど無い。係のおじいさんに質問したら、「境の宮が戸土にあることは知っているが、行ったことがないので場所は知らない」とのこと(ノД`)

落胆する私に、おじいさんは、資料館に展示されていた薙鎌の拓本と、「中谷大宮諏訪神社の薙鎌打ち神事(平成3年)」の絵を見せて下さった。中谷大宮諏訪神社って何?

帰宅後調べてみたら、中谷大宮諏訪神社は小谷町の中土駅近くにあることがわかった。薙鎌打ちの神事は大昔から行われていたが、いつの間にか消失した。昭和18年に薙鎌打ち神事が復活。御柱の前年に、諏訪大社から運ばれた二つの薙鎌のうち一つを諏訪神社に奉納した後、残りの一つを戸土または仲股に持参し、諏訪大社宮司により神木に打ち込むようになったそうだ。平成3年は戸土境の宮で薙鎌打ち神事が行われたそうだから、右の絵はその様子を描いたものである。

●塩の道資料館
新潟県糸魚川市山口552、025-558-2202
9〜16時、12月〜3月休館、開館中は無休、500円

資料館を出て、舗装路を戸土方面に登る。この界隈、白池の森という施設ができたおかげで、道がよくなっていた。白池の森を過ぎると、道は旧来どおり舗装急坂ヘアピン→フラットダートになった。

戸土集落に入り、きょろきょろしながら徐行していたら、「分校跡」石碑のある広場を発見した。

画像右手・バイクの置いてある空き地が分校跡。

四輪車でも問題なく停められるスペースだ。
分校跡にバイクを停め、付近を探したら、50m先、「戸土」の看板脇に「薙鎌の境の宮 参道入口」看板発見!
ここって、6年前にバイク停めて記念撮影した場所のすぐ脇じゃないか。
その時は、この看板を見落としていたのである(^_^;)

(画像右手に参道入口が写っている)

参道は車が通れる道幅だったが、草が茂っていて滑りやすかったので、歩いて登った。
徒歩5分で祠に到着。
付近を探したら、祠の前の木に注連縄と薙鎌7個を発見した(^_^)
薙鎌は、目の部分が光を通して不思議な雰囲気だった。

●戸土境の宮(というより、戸土集落)の場所

★薙鎌打ちが行われるもう一カ所の神社が仲股小倉明神。こちらにも境の宮同様のお社と神木があるが、諸事情により、レポートは非公開としますm(_ _)m