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地附山公園と地すべり観測センター(1) |
長野市北部の 地附山は1985年7月26日に大規模な地すべりを起こした山だ。 |
前兆があり、戸隠有料道路(バードライン)は通行止めになっていたが、避難勧告が不十分だったため、老人ホーム松寿荘にいたお年寄りを中心に26名の犠牲者が出た。松寿荘は鉄筋コンクリート造りだったにもかかわらず、土砂崩れが始まってから10分ほどで山側の建物が倒壊、職員が必死で避難させようとしたにもかかわらず、寝たきりのお年寄りが犠牲になってしまった。松寿荘も含め、64軒の建物が押しつぶされたそうだ。中央構造線博物館、上越市の地すべり資料館などで見られる映像資料「ザ・地すべり」の冒頭に出てくる、地すべりで徐々に倒壊していく住宅群は、ここで撮影されたニュース映像である。すべり落ちた斜面の面積は約25ヘクタール(東京ドームの5.4倍)、移動した土の量は約360万立方メートル(東京ドームの2.9倍)である。
跡地はその後、地すべり防止工事され、2004年に防災メモリアル公園としてオープンした。
地附山公園には急坂の二車線道路を通って登る。公園の駐車場にバイクを入れ、遊歩道を歩いて、地すべり防止工事の見学。 |
ローラー滑り台などもある見晴らしのいい公園だ。
バードラインのこのルートが現役だった頃、一度走ってみたかった。 |
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地盤を安定させるため、地中深く打ち込む杭。左画像が打ち込む前、右が打ち込み後。 この杭は直径32cmで長さ50m以上のものもある。270本使われているそうだ。また、これ以外に直径5mの太い杭も29本埋め込まれている。 |
水を集めて、地中深く埋められた排水トンネルに流す集水井(しゅうすいせい)。同様のものを長野市南部の茶臼山公園で見かけた。
集水井は直径3.5m、深さ30m、そこに繋がる排水トンネルは一番長いもので長さが611mあるそうだ。 |
地上の水は排水溝で処理。 |
コンクリートブロックの裏側から伸びたアンカーで地盤を安定。アンカーとブロックを繋ぐワイヤーの長さは20〜50mだそうだ。 |
木が普通に斜面に生えているように見えるが、実はこれも斜面をブロックで固定し、そこに木を植えて育てたものだそうだ。 |
現在、地すべりの有無は太陽電池で作動するGPSで観測されているそうだ。少なくともここ10年は地すべりの兆候はないとのこと。 |
地附山公園隣の駒形嶽駒弓神社境内にあった地すべり調査伸縮計。この神社は、松寿荘に隣接しているにもかかわらず、地すべりを免れたそうだ。 |