地附山公園と地すべり観測センター(3)

N氏、長野の航空写真を示しながら説明。長野市では東側の造山運動の影響で、西側の地面が押されて皺になって山ができている。これらの山は崩れやすく、千曲川に比べ、上から見た犀川が白く見えるのは、崩れた土砂が川に積もっているせいである。昔は川がしょっちゅう氾濫したせいで、低地に人は住めず、少し高台になったところに集落ができた。山麓の地すべり跡地も高台なので集落ができた。山間部に集落のあるところは、たいてい、地すべりでできた平地である。最近は、堤防が発達したために、低地にも人が住むようになった、とのこと。

地附山の岩石等が展示されたコーナーでは、地附山の土質が凝灰岩メインであること、その下に水を通さない粘土の層があって滑りやすい、という説明があった。地すべりの後、モンモリロナイトという地すべり粘土が塊で発見されたそうだ(画像)。
私が興味津々で質問するので、N氏に気に入られ、小学生の団体相手に使う資料(先生向けか?)を頂いた。また、ミニ図書コーナーにあった「長野市地附山地滑り 災害報告」というグラビア(画像)を見せていただいた。この本、貴重な資料満載だが、現在は入手不能だそう。

こちらは一人一冊頂ける一般人向けの無料パンフ。わかりやすくまとめられているいい冊子だ。

この資料館、私以外の客も時々入ってきたが、すぐに出て行ってしまう。私ほど長居をしている客(1時間近く)はいなかった。N氏の話では、この施設は無人観測施設で、土日のみNPOが長野市から頼まれて、資料館をオープンしている、あまり客が少ないと、長野市が予算を割けないということで、資料室の公開を辞めてしまう可能性がある、とのことだった。客の少ない一因は、長野市のPR不足だろう、ということで、私と彼の意見が一致した。長野市の公式サイトの中に資料館の紹介があるらしいが、非常に見つけづらいらしい。最後に、アンケートに「もっとPRをちゃんとして下さい」と書いて資料館を出た。

●防災メモリアル 地附山公園
8時半〜16時半(6〜8月は〜18時半)
4月1日〜11月23日オープン(冬期閉園)
公式サイト

●地附山地すべり観測センター
展示室の公開は、土日祝日の10〜16時(昼食時間を除く)、無料
冬期休館期間あり。4月中旬頃から11月20日頃までオープンしているそう。
詳細は、長野市土木部砂防課(026−235−7322)、長野県長野建設事務所(026−234−9540)まで。

公園駐車場を出て、公園入り口のゲート近くに路駐した。この界隈に、地すべりで多数の犠牲者を出した松寿荘があったのだ。

山側のちょっとした広場に入り込んだら、「松寿荘災害被災者慰霊之碑」と犠牲者名を刻んだ碑、モニュメントがあった。その上はすぐに斜面。昔はここに、老人ホームを建てられるくらいの広場があったのだが、地すべりで土砂が押してきたのでなくなってしまったのだ。地すべりでは、一番道路寄りにあった建物も、道路の側に押し出されてきたという。

道路の反対側を見たら、「望公民館 望岳台分館」と書かれたブレハブの建物があり、

「戸隠有料道路入口」「料金所」の看板が残っていた。この建物、当時は料金所の付属施設だったのか?

建物の隣にも集水井。公園外だが、ここも防災工事されている。

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