天売島(2)

雨が降ってきたので、今日の宿(港から徒歩数分)に大荷物を置いて観光することにした。漁業兼業なので、旅館というより、古ぼけた民宿だ。玄関で声をかけたが人の気配は無し。しばらく待っていると、おばさんが外から戻ってきた。兼業なので、いろいろ忙しいらしい。まだ部屋の掃除がすんでいないので、玄関に荷物を置いていくことになった。

バイクで周回道路を登り、海の宇宙館という鳥博物館の駐車場にバイクを入れた。
まず、隣の食事処・番屋で腹ごしらえ。もちろん、頼んだのはウニ丼(1580円)。ウニにちょっと砂利が混ざっていたが、これこそウニがここで取れた証拠。(゚Д゚)ウマー

「ノシャップのウニ丼は3000円だったのに、ここのは1500円で安いですね」とご主人に言ったら、番屋さんは漁業と兼業、直売なので安くウニ料理が出せるというお話だった。また、ノシャップのウニはバフンウニ、こちらのはムラサキウニだそうだ。

●番屋
苫前郡羽幌町大字天売字弁天、01648-3-5515
夏季のみ営業、不定休
公式サイト

次に海の宇宙館へ。

ウトウ、ウミガラスなどの生息状況は前日、海鳥センターで見たとおり。ウミガラスにはよほど幸運でないかぎり、会えないようだ。

鳥の模型や寺沢孝毅という写真家の撮った海鳥の写真がたくさん展示されていた。画像は巣穴のヒナに小魚を持ち帰るウトウ

途中で団体さんがぞろぞろ入ってきた。島一周のバスツアー(2000円)の客のようだ。足のない人はこちらを利用しているのね。

●海の宇宙館
苫前郡羽幌町大字天売字弁天、01648-3-9009
9〜17時、300円
公式サイト

12時50分頃、港に戻ったら、「風雨のため観光船は欠航いたします」との看板が出ていた(゜Д゜)! さっきあんなに凪いでいたのに信じられな〜い。係の方に訊いたら、今日は3時頃にもう一度船を出せる可能性があるらしいが、天候が回復しないとダメです・・・との話だった。じゃ、その頃もう一度戻ってくるか、ということで、島を一周することにした。

その前に、隣の観光バス営業所に行き、夜の鳥見ツアー(1000円)の申し込みをした。夜、ウトウの大群が営巣地に戻ってくるのを見るツアーだ。宿に7時過ぎに迎えに来るとのこと。

周回道路は港を離れると、標高を上げていく。

路肩の植え込みが穴だらけだった。ウトウが営巣のために掘った穴だ。

途中から前方の山が雲の中に入っているのが見えた。これってヤバいでしょ〜?と思ったら、案の定、この先、視界100mの濃霧に突入。しかも道は砂利の浮いた一車線コンクリ道路。風も強く吹き付けてきた。前見えね〜、ふらつく〜と言いながら、走行。

崖沿いの展望台(赤岩展望台)から海を見下ろそうとしたが、ガスで何も見えない。ウミネコ(オオセグロカモメ?)の鳴き声がうるさかった。

次の駐車ポイントから少し歩いた場所に海鳥観察舎があった。風雨強いし、ここに避難する!ということで、立派な小屋に入ったら、先客がいた。乱杭歯の中年女性だった。毒舌吐きまくりのこの女性にからまれ、小屋から5分で退散。せっかくの避難場所が変な人のおかげで台無しヽ(`Д´)ノ 駐車場に車がなかったところを見ると、彼女は徒歩でここまで来て、朝からずっとこの小屋にいたようだ。いったい何が目的でこの島に来ているのか?迷惑だった。

一方通行路を時計回りに。標高が下がってくると、視界がよくなった。

途中の園地にバイクを乗り入れたら、「天売島周辺海域 海難遭難者慰霊碑」があった。二つの石碑に、遭難事故がずらっと列挙されていた。このあたり、いい漁場だが、事故もまた多いらしい。

港の前にずらっと並んだ売店で、昆布やほたての貝柱などを売っていたので購入した。おばさんお勧めのおやつ用の魚の干物(40円)も購入。 

それにしても、ここの売店、ウミガラス関係の土産が多い。ウミガラス饅頭、オロロン鳥の里古里饅頭、天売焼尻昆布羊羹(パッケージがオロロン鳥)、ウミネコサブレ(〃)、オロロン鳥耳かき・・・。この鳥が天売島からいなくなる可能性もあるのにねぇ(ノД`) ウトウの繁殖地としては世界有数の規模らしいが、「ウトウの島」として売り出す予定はないのだろうか?

天気は絶望的。雨が降り続いてやることがないので、「レンタルおろろん」というお店の二階にある「天売ふるさと館」を見ることにした。→レポートはこちら

2時間後、雨はまだ降り続いていた。建物から出ようとしたら、明かりを煌々とつけている船がいた。「あれ何ですか?」「イカ釣り船だ」とのこと。

天売島にいるイカ釣り船は今は一隻だけ。マスコミが報道しているとおり、原油高騰で大変らしい。今日は出漁しないんじゃ?との話だった。

遊覧船の様子を見に、また遊覧船事務所に立ち寄ったら、この日はやはり出航できなかった様子。じゃ、明日、バイクだけ先に無人航送して、自分は10時過ぎの遊覧船乗って、その後の高速船で帰るしかないか・・・と思っていたら、係の人にいい話聞いた!「明日団体が入ったので、7時15分に遊覧船出します」とのこと。それが出るかどうか、アサイチで宿に電話くれることになった。ラッキー♪

宿に戻り、入室。私は二階の部屋だった。北海道の家は皆二重窓なのに、ここは一重。冬は民宿やらないのでいいのか?年季の入った部屋で、おまけに窓側に向かって床が微妙に傾いている。大丈夫か?(^_^;)

おばさんから新聞紙をもらい、ビニールシートの上に新聞紙を敷き詰めて、濡れた荷物やカッパの世話。室内に長いロープが張り渡してあり、濡れ物を乾かすにはとても便利だった。

6時から夕食。客は私だけ。1階の和室で食べることになった。

一泊8400円だけのことはあって、カニ、刺身、ウニなどがつき、ご飯は食べ放題に近い状態。北海道旅行中、何も無い日は食費を1000円以下に抑えているので、今日はお大尽だ〜(^_^)

おばさんは世間話が大好き。食事しながら雑談。で、昨日泊まった客の中に大変な中年女性がいたという話になった。→それって私が鳥の観察小屋で見た女性にちがいない!宿のおばさんと情報を付き合わせ、その話で盛り上がった(ノД`)

おばさんは翌日は午前2時起きで、ご主人と漁に出かけるそうだ。朝4時か5時頃に、港で魚の仕分けをするから、見にいらっしゃい、とのこと。起きられればいいのだが・・・。

→続きはここをクリック

→「天売島(1)」に戻る